オリジナルミュージカル『誓いのコイン』日帰り観劇パックを体験取材してきまーす。
レスパス・シティ 坊っちゃん劇場地図

『クルーズフェリーで行く 坊っちゃん劇場 日帰り観劇パック』を、ちゅーピーくらぶ「かやざる」と、ちゅーピーモール「キク」が体験取材してきました。
ミュージカルを観るのは、小学校の課外授業で観た『走れメロス』が最後。久しぶりのミュージカルに、心が躍ります!

■募集人数は大人2名様より ■昼食付き
■添乗員は同行しません ■行程表は こちら(PDFファイル)
■旅行代金

(お一人様/単位:円) 広島発 呉発
大人 9,900 8,900
子供(小学生) 8,000 7,500
スーパージェット変更
追加料金(片道)大人 2,500 2,000
          子供 1,250 1,000
※旅行代金には往復乗船料・坊っちゃん劇場観劇代(A席)・昼食代・税金が含まれています。

スーパージェットで楽々♪松山港へ

スーパージェット『祥光』と坊っちゃん劇場スタッフ吉金さん

スーパージェットに初乗船です♪(瀬戸内海汽船の)高速船『はやしお』の2倍ほどありそうな大きさに思わず「おぉ!」と声がもれます。

船内はゆったり広々としていて売店などもありました。 今回はどんな旅になるのかな!?出発前から期待で胸がいっぱいです。さぁ出発!


■広島港から1時間余り 松山港に到着
広島港から1時間余り 松山港に到着すると『坊っちゃん劇場』スタッフの吉金さんが笑顔で迎えてくれます。そして『ようこそ愛媛へ!』の看板が目にとまり、嬉しくなりました。
劇場までは約50分の道のり。送迎は嬉しいサービスのひとつですね。


ここがすごい!坊っちゃん劇場

愛媛県、四国、瀬戸内エリアの歴史的・文化的伝統を舞台芸術で表現する劇場として2006年に造られました。
これまで、夏目漱石の「坊っちゃん!」や「吾が輩は狸である」、「龍馬!」など5作品を上演してきました。
■ロングラン公演

大きな劇団でさえ1作品数カ月の公演の中、1年間も上演するのは「坊っちゃん劇場」だけ!

観客席にはドリンクホルダーもあります。飲み物は持込み自由ですよ。■イーサーサウンドシステム
多目的ではなく、あくまでミュージカル専用の劇場として作られた坊っちゃん劇場。音響はデジタルシステムを使った「イーサーサウンドシステム」を国内で初めて導入。ノイズが少なく、お客様にベストな環境で見ていただけるようにしています。

 

■観客席

なるべく高低差をつけずに舞台と同じ高さの目線で楽しんでいただけるように、1階の座席は互い違いに並べてあります。2階は少しずつ傾斜をつける形。ドリンクホルダーもあり、ゆったりと堪能できる造りになっています。


坊っちゃん劇場 坊っちゃん劇場

所在地:愛媛県東温市見奈良1125
TEL:(089)955-1174
営業時間:9:00~18:00 (ただし、入場は公演45分前から)
定休日:原則火曜日(例外もあるので、ホームページの公演スケジュールをご確認ください)
ホームページ:http://www.botchan.co.jp/


オリジナルミュージカル『誓いのコイン』

ロシア人墓地

劇場6作目になる『誓いのコイン』は、10ルーブル硬貨から見つかったロシア人捕虜と赤十字社の看護師二人の名前を題材に、高橋知伽江さんがイメージをふくらませストーリーを創作したオリジナルのもの。

国内初の捕虜収容所として受け入れることになった松山が舞台です。近代国家であることをアピールするため、捕虜を手厚く保護するように政府から命を受けた松山の人たち。人口3万人の町に、のべ6千人ものロシア兵捕虜が送り込まれたというので驚きです。

お遍路さんを優しく迎え入れてきたもてなしの風土もあいまって、温かく接して盛んに交流したので、戦場にも「松山はいい」といううわさが広がって、ロシア兵たちが「マツヤマ、マツヤマ」と叫びながら投降してきたそうです。

劇場としては、傷ついたロシア兵を大切にした松山の人の姿を通して、昔からお遍路さんを優しく迎え入れてきたもてなしの心や、「国と国は戦争していても、人と人の心の国境は越えられる」「人間を救えるのは人間だ」というメッセージを伝えたいと願っています。


主役のお二人

■主役のお二人にインタビュー

≪ニコライ役≫高舛裕一さん

  1. ★自分たちに経験のないテーマを役作りする工夫は?

100年以上も前の、自分たちの親でさえ知らないことを表現するのは大変でした。祖父は広島の上下町(府中市)に住んでいて、つい1年ほど前に帰省した折に突然戦争に行ったことを詳しく、延々と聞かされました。血のつながっている祖父が銃を持ち、軍服を着ていたことはとても衝撃的で、今回の役作りのヒントになりました。

その時代のことを本を読んで勉強したり、また、3月11日の東日本大震災から、「理不尽に命が失われるということは、いったいどういうことなのか」を考えるために情報を積極的に入手しました。

  1. ★演じていて、どんなことを感じますか?また、どんなことを伝えたいですか?

面白い発見がありました。ロシア、日本、敵国、捕虜と看護師・・・。立場が違うから「お互いが違う」と考えるのではなく、思いやる気持ちこそ大切なんだと、演じる中で分かりました。例えば家族の中だって、互いに分かり合ったり思いやったりする努力をしないと、気持ちが通じません。

8月から毎日演じていると、慣れてしまうかと思われるかもしれませんが、先輩が「慣れたら終わり」と言うように、お客様とは一期一会。そういう気持ちでお客様に接していきたいと思っています。

見どころ満載♪

インタビュー風景

≪サチ役≫佐伯静香さん=愛媛県出身者初の坊っちゃん劇場の主役

  1. ★どんなことを感じ、考えながら演じていますか?

演じ始めると、役が教えてくれます。毎日演じていますが、目の前のお客様はいつも違う人。空気がまったく違うんです。だから、その日感じることは違うし、発見もあります。毎日ニコライに出会い、違う気持ちで恋をしています。

  1. ★役作りの工夫、伝えたいことは?

ロシアで捕まった日本兵についての本を読んだりしてベースを作りました。今から100年前に起こったことですが、心の垣根「心の国境」を越えよう―というメッセージは、今の人に伝わると思います。世代を問わず、どんな人にでもたくさんの人に見てもらい、こんなすてきなドラマがあったんだということを知ってほしいです。

東京や大阪は、ミュージカルへの距離感が近いけれど、地方ではまだまだだな…と感じます。ミュージカルはアメリカからやってきた、だれでも気軽に楽しめる文化。テーマに関係なく、思わず笑ってしまうユーモアも含まれています。ご覧いただいて、一人でもたくさんの人にミュージカルを好きになっていただきたいです。

写真撮影は「にこにこニコラーイ」

 

■写真撮影は「にこにこニコラーイ」

観劇が終わると役者さんたちが、ホールでお客さんを送ってくれます。さっきまでステージで輝いていた人たちが、こんなに近くにいるなんて!

ここでも、役者さんたちとお客さんとの「国境」はありません。皆楽しそうに話をしたり写真撮影をしたり。どこからともなく「にこにこニコラーイ」と聞こえてきたと思ったら、あちこちで「にこにこニコラーイ」と言っています。撮影時の掛け声として、登場人物のニコライの名前を使っているんですね。

役者さんが携帯電話のカメラで撮影してくれるなど、お客さんの交流風景はとても楽しそう。見ているこちらまで笑みがこぼれました。


ツアーのもう一つの魅力

■見奈良天然温泉 『利楽』で昼食(夢想い料理)

私たちが頂いたお料理は、『夢想い』とネーミングされており、他にも『マドンナ』、『坊っちゃん』、『ルーブル』『サチ』『ニコライ』と観劇にちなんだオリジナル料理。和食と中華があります。

毎回、作品にあわせた料理を創作するということで、取締役支配人の濱田勝充さんや料理人が台本に目を通し、練習の様子を見たり、劇場の担当者から話を聞いたりしてメニューを考えます。

今回はロシアを和食にどう取り入れるかに悩みながら献立に取り組み、サーモンとキャビア、寒い土地柄なのでボルシチのように肉を炊いたものをあしらっています。にんじんは、コインの丸さをイメージ。

「主人公の二人は現実には一緒になれなかったけれど、『いつか、どこかで一緒になれたら…』と夢を託した物語。お客様にも想像しながら召し上がってほしい」と濱田さん。


メニュー(夢想い)8品…

■メニュー(夢想い)8品…


1.鯛と鮭の刺し身キャビアのせ
2.ブロッコリーやサツマイモ、ふぐの天ぷら
3.煮物…輪切りの人参、ごぼう、おくら、サトイモ、牛すじのしぐれ煮
4.焼鮭、炒めた山菜の添え物
5.みそ汁
6.白菜とにんじんの浅漬け
7.茶碗蒸し
8.ごはん



「温泉がとても良いので、ぜひ堪能してほしい」と濱田さん。利楽は、地下1500mから湧き出た天然温泉で、源泉は泉温49度と高温。西日本最大級の野天風呂の広さに圧倒されます。内湯大浴場、圧注風呂、洞窟風呂、歩行湯、寝湯、サウナ、水風呂、釜風呂、子ども風呂、壷湯と種類も豊富です。

見奈良天然温泉 『利楽』


見奈良天然温泉 『利楽』 西日本最大級の野天風呂 見奈良天然温泉 『利楽』

所在地:愛媛県東温市見奈良1110
TEL:(089)955-1126
定休日:基本は年中無休
大浴場の営業時間:入浴のみ10:00~翌0:00
            モーニングバイキングと入浴セット7:00~
            家族風呂 24時間営業
ホームページ: http://www.lesp.co.jp/riraku/


みなら産直物産市 『あさつゆマルシェ』

みなら産直物産市 『あさつゆマルシェ』

所在地:愛媛県東温市見奈良1125
TEL:(089)990-7110
FAX:(089)990-7120
営業時間:8:30~18:00 (年中無休)
定休日:なし

2011年4月28日にレスパスシティ内にグランドオープンしました。
約1,000坪の広々した敷地内には、その日仕入れる県内産の新鮮な野菜やフルーツのほか、スイーツ、惣菜、米、玉子、海産物、調味料がずらり。

砥部焼や四国の銘菓、工芸品、手芸品、花や野菜苗までも取りそろえています。またほかにも、香川・徳島・高知各県の特産品コーナーも設置。
今の季節のおススメは、『栗とみかん』。
野外イベントも各種用意しているので、何度訪れても新しい発見と楽しい時間を提供してくれそうですね。


みなら産直物産市 『あさつゆマルシェ』

あれもこれも欲しい!愛媛のお土産

あれもこれも欲しい!愛媛のお土産

坊っちゃん劇場のホール内に、劇場のオリジナルグッズや愛媛の名産・特産品が所狭しと並んでいます。「坊っちゃん劇場お土産ベスト10」を参考に、私も1位の大麦まんじゅうをはじめ、いよかんタルト、坊っちゃん珈琲などを購入。

他にも愛媛ならではの柑橘のお菓子や入浴剤などもあり、目に写るものすべてが欲しくなるくらい愛媛は魅力的な特産品ばかりです。


観劇と合わせて是非行ってほしい!

ロシア人墓地■ロシア人墓地

松山城から北へ直線2kmの小高い山の上(御幸寺山)にあります。収容所のあった場所のそばに設けられていて、ここに眠る98人の捕虜は、日露戦争が開戦した1904~1905年という短い期間に、日本に着くまでの船内や治療のかいなく病院で亡くなりました。「故郷を望めるように」とロシアのある北を向いてすべての墓が建てられています。

どの墓にも、ロシア語で訳してあるそれぞれの故人名が記してあり、前には地域の人が手向けた花があります。

劇にも登場する、捕虜たちの心の支えだったワシリー・ボイスマン大佐の胸像と墓が入口正面に建てられています。像の台座には「日・露友好のかけ橋」と記されていて「誓いのコイン」オープニングに招いたミハイル・ベールイ現ロシア駐日大使が、初めて公務として墓地に訪れ、感謝の意を表したそうです。
現在は、地元勝山中学校の生徒が当番を決め、月一回土曜日に清掃しています。


コイン発見 松山城二之丸

■コイン発見 松山城二之丸

当時病院があった場所で、江戸時代、松山藩藩主の居住エリアです。コインは、城の遺構や大井戸の発掘時に堆積物の中からすでに見つかっていたものの、詳しく調べられないでいました。たまたま学芸員が調べた際、名前が彫ってあることに気が付いたのがH22年1月。ただ、「タケバナカ」を「タチバナカ(橘力)」と読んだため、二人の関係性が分からないでいました。

調査の結果、赤十字の看護師に「竹場ナカ」という女性がいたことが判明し、当時の市長のリクエストもあり、また、劇場としてもロシア人墓地をいつかテーマにしたいと温めていたことから、作品化が決まりました。

「鶴姫伝説の際に、ゆかりの神社を観劇後に見て回る人が多かったように、この墓地や大井戸も立ち寄る人が増えたらうれしい」と吉金さん。松山市は今年11月、井戸のそばにコインにちなんだモニュメントを造るそうです。

 

二之丸は整然と整備され、散策しながらかんきつ類が愛媛県の特産だと体感できるように、デコポンやポンカン、ネーブル、オレンジ、かぼす、ザボン、せとか…などが植えられています。すでに青い実をたわわにつけていました。


おもてなしの心に触れる旅となりました

松山城に植えられている柑橘類

オリジナルミュージカル『誓いのコイン』は、瞬きを忘れるほど引き込まれ、ヒロインのサチに自分を重ねて泣いてしまうほどでした。

そして、松山の人の温かさに感激。お料理の写真を撮っている時やお土産を買っている時など、自然と近くに居る人と話をしてしまうほど。普段、人見知りがちな私でも、以前から知り合いだったかのように話していました。ここでも人と人の心には国境はないと感じる場面でした。
温かく優しい気持ちになれる愛媛・松山、ぜひまた足を運びたいです。